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2005年 03月 26日
「月刊少年エース」を見ていたら、「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd 」のコミックスの広告があったので試しに1巻を買って読んでみました。
…で、それから一気に四巻大人買いですよ。 このコミック、「エヴァ」のゲームのマンガ化なわけですが(僕はゲーム版をやっていないのでわかりませんが)、ぶっちゃけて言うと、公式認定なエヴァの同人誌です(苦笑)。 なので「新世紀エヴァンゲリオン」を知らない人には、ただのちょっと変わった少女マンガとしか見えませんが、エヴァを見ていた人には、幼馴染みのアスカに起こされるシンジ、パンをくわえたレイと曲がり角でぶつかるシンジ(しかも綾波は転校生)…などなどからTV版最終話の「これもひとつの道」として出ていたエピソードだとわかるはずです。 それをちょっと広げたものがこの「鋼鉄のガールフレンド2nd」なわけです。 登場人物のほとんどは変わりません…が、設定や性格に大きな変更がみられます。 その一番顕著なのが綾波レイ。オリジナルと違ってかなり明るくて積極的な性格です。オリジナルの対極にある、そのギャップがたまりません。 個人的にはこっちの綾波の方が好きなのだけれど、もしオリジナルがこういう性格だったら、「綾波系」という言葉は生まれなかったかもね…。 「好きよ、シンジくん」 …なんて絶対言わないだろうし。 他の登場人物の性格はまぁ、そのまんま。シンジはシンジだし、カヲルくんは相変わらずシンジ一筋だし、トウジも委員長とラブラブだし。 ただ、アスカはシンジの幼馴染みという設定になっており、シンジへのラブラブ度が大幅アップしております。 …という説明でわかるとおり、このマンガは「エヴァ」を使ったラブコメです。 元々少女マンガ雑誌に連載されていたこともあり、エヴァに乗った戦闘シーンはほとんどありません。シンジをめぐる、レイとアスカの恋模様がメインかな。 特に、同じ人を好きになったライバル同士なのに親友という、レイとアスカの微妙な関係が「っポイ!」の雛姫と真のようで微笑ましいです(となると、カヲルくんは万里ポジションか)。 問題は、作者さんが「一番好きなキャラクターはアスカ」と公言しているだけあって、作者のアスカ愛が暴走していること(苦笑)。 特に主人公がシンジなわけだけど、心情描写はほとんどなくて、その代わりアスカの恋の悩みとか葛藤とかがバンバン出てくるわけで…主人公どっち? というか、これならアスカを主人公にした方が視点が安定するような気もします。視点がシンジとアスカで行ったり来たりするので不安定なんですよね。 まぁ、何はともあれ、あのエヴァの結末にしっくりこない人は、こっちのほのぼのエンディングで癒されてください。シンジくん、優柔不断なように見えて、ちゃんとアスカ一筋なんだよね。このあたりは偉い。
by mugenkannote
| 2005-03-26 13:26
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